ハスラー

三浦半島のお住まいのオーナー様から、ハスラーのサビ対策をご注文頂きました。新車から5年が経過し、あちこち錆び始めているのが気になるそうです。まずはクルマの状況を確認すると、塗装されているボディそのものは大丈夫ですが、サスペンションアーム、ドライブシャフト、ブレーキローターやプロペラシャフト、デフハウジングなどの鉄部品が錆びてしまってました。特に沿岸部ではなくても、三浦半島という土地柄 海岸から離れていても潮風の影響を受けやすいのかもしれません。

ドライブシャフトドライブシャフト、スタビリンク、ナックルやボルト類など アチコチ錆びています。

ドライブシャフトご覧ください、まだ新しいクルマなのにプロペラシャフトの表面が全体的に錆びてしまっています。それほど塩害というのはクルマにとってダメージが大きいということですね 危険><。

ハスラー デフハウジングリアのデフハウジングあたりも錆びています。錆は自然治癒することはなく、放置するとどんどん腐食が進行していってしまいます。こうやってまだ新しいクルマでも環境によっては錆びてしまうのを目の当たりにすると、海沿いや融雪剤など 塩害の心配がある場合は、錆びる前から予防的にサビ対策を考えたほうがよいと感じました。

学校でも習ったと思いますが、鉄は錆びるもの。鉄の塊でできているクルマは適切な対策をしないと錆びてボロボロになって、ひどい場合は安全が損なわれてしまいます。大切な愛車と末永くつきあうことを考えると、ジーバート防錆は世の中の役に立つ、なくてはならない仕事だと思っています。これからいくつかの工程ごとにわけて、サビ対策作業の内容を紹介していきます。今回は、表面が錆びてしまったパーツの処理 黒錆転換の模様をご覧下さい。

リアデフギアケースまず、エアニードルスケーラーやワイヤーブラシを駆使して、金属表面がでるまで徹底的に錆を落とします。サビ落としが不十分だと、黒錆転換剤を塗っても内部には赤錆が残ってしまうそうで、ここだけの話ですが社長から何度もやり直しを命じられて、こころが折れそうになりました><。

画像はやっとサビ落としを終えて、黒錆転換剤を塗っているところ。ここでも、ただ表面に塗るんじゃない、赤錆に浸透させるんだと教わりました。(ほのぼの系のHRSですが、仕事に関しては真摯で厳しいです

ドライブシャフト デフハウジング黒錆転換したプロペラシャフトとデフハウジング、赤錆が浮いていたところが文字通り 真っ黒な黒錆皮膜に転換されています。

ハスラー サスペンションアームとナックル

錆々だったフロントまわりもこの通り、黒錆に転換されました。こちらもばっちりですね^^

ドライブシャフト

結局ですが、社長と僕で奮闘しまして、入念に作業させていただきました。この黒錆転換処理だけでも長期間 防錆効果があるそうです。この上から更にジーバート防錆をかけますので鉄壁のサビ対策と言えますね(^^)/

次回は 養生(マスキング)の作業を紹介します。