H9年式 ジムニーのサビ止め作業です。とても25年前の車両とは思えない、グッドコンディションの1台を息子さんのために入手されたとのこと。
これから末永く大切にしていきたいと、塩害地域向けのフルコース防錆作業をご注文いただきました。ありがとうございます。
塩害地域向け防錆では、フロア下回り、タイヤハウスに加えて、フレームやドアの内部など袋状になっている箇所、バンパーやライトまわり、エンジンルーム・ボンネットなど、クルマのすみずみまでサビ対策を施します。
錆びやすいジムニーなのに、ボディ下回りにサビがなく、前オーナー様のもとでも大切にされていたことが伝わってきます。新しいオーナー様のところで、長く乗って頂けるように心をこめて作業します。
まず錆ていたブレーキローターのサビ落としをして、
乾くと赤錆が黒錆被膜に転換して、これ以上錆びるのを防止します。
特殊形状ノズルのツールを使って、袋状になっているフレーム内部の防錆をしています。表に露出している箇所と違い、直接 目視確認できない部分なので、パネル構造をよく理解して吹き残しがないように心がけています。
パネル内部用のクリア防錆剤は、流動性に優れ フレーム部品の合わせ目まで、防錆剤が浸透して、クルマのすみずみまでサビ止めをすることができます。
リアハッチの内張も外して、内部にクリア防錆剤を吹き付けます。
パネル内部用のクリア防錆剤はパネル合わせ目まで染みむように流動性に優れるしゃばしゃばした液剤です。完全に乾燥するまで施工後しばらくは、画像のように水抜き穴やパネル合わせ目から防錆剤が垂れてきてしまうのですが、それだけしっかり吹きつけしている証でもあります。
ちなみに垂れてきた防錆剤はパーツクリーナーで拭けばきれいに落ちますので、安心して下さい。
ボンネットの裏骨パネルの袋状部分も、フレームやドアの内部と同様に流動性のクリア防錆剤を吹き付けます。画像は露出部分用のクリア防錆剤をボンネット裏に吹き付けているところです、よく撮れていると思います。<撮影者(僕) こちらのクリア防錆剤は速乾性でさわってもベタつかないタイプです。
エンジンルームやヘッドライト グリルまわりも 速乾性のクリア防錆剤でサビ対策。
このように部位ごとに、適切な道具や防錆剤を使い分けて、防錆作業をしています。ジーバートを施工した箇所は10年以上も効果が持続して、大切な愛車を錆から守ってくれます。
順番が前後しましたが、フロア下面などにジーバート黒色防錆を施したところです。
ただ漠然と吹き付けてはいけない! 常に吹き付け部分をよく見て、塗り残しがないよう、塗りムラができないよう、均一に施工することを心がけろ!と社長から何度も言われます。塗り残しがないようにと思って作業すると、塗りすぎてベタベタにしてしまったり、きれいにと思うと塗膜が薄すぎてしまったり、なれるまで加減が難しいです。
塗り漏れがないように入念に、念には念をと錆転換の時点から黒色塗装して出来上がりまでに、社長と僕で何回チェックしたか数え切れません。チェックしても小さな塗り漏れがあるといけないので、頑張りました^^
僕自身は、うまく塗れたと思うのですが、社長にはまだまだ甘いと言われますので、もっと腕を磨いていきたいと思います。