今回は、モノコックフレーム&フロア下面のサビ止め作業を紹介します。
1999年発売のランエボ6。相応の年月が経過し、豪雪地帯で使われた個体のため、あちこちサビが進行してしまっています。
ぱっと見、それほどひどくないように見えても、塗装の内側からサビが浮いてきてるケースもあって、この辺の対応は作業者の経験と技術が問われます。
フロア下面など外板のサビはいろいろ対処の手段がありますが、モノコック内部の袋状部分が腐食してしまうと、サビ落としツールも届かないため、できればこうなる前、早い段階で車のすみずみまで防錆しておくのが安心なのですが・・・・
スケーラーやワイヤーブラシ等、いろいろな道具を駆使して、サビを落としていきます。手間のかかる地道な作業ですが、愛車を大切に思うオーナーさんの気持ちになって、丁寧・確実な作業を心がけます。
サビを落としたら、これ以上 腐食が進まないように赤錆を黒錆に変える転換剤を塗ります。白い転換剤の奥で赤錆が黒錆に転換しつつあるのが見えるでしょうか?
このあと、24時間以上かけて乾燥させると、赤錆部分は真っ黒な黒錆に変化して腐食がストップします。転換剤もサビ止め効果があって、このままでも数年以上、サビの進行を防ぐことができます。
そして、更にその上から、米軍のMIL規格をもクリアする超高性能 ジーバート フォーミュラーシーラント(防錆剤)を吹き付けることで、このように錆びてしまった車でも強力にサビ止め効果を発揮します。
問題の袋状パネル内部、錆落としツール等は使えませんので、開口部からエアブローして極力汚れを落とし、黒錆転換処理をしたあと、ジーバートの浸透性サビ止め剤を吹き付けます。
繰り返しになりますが、本当はこうなる前 予防的にパネル内部までサビ止め処理をしておくと良いです。特に海沿いや積雪地帯で使われる車両ではモノコックフレームの中まで塩分が入り込みやすく、内部からサビが進行しますので、できれば新車のうちに施工をお勧めします。
パネル内部にもジーバート黒色防錆を。本来の使い方ではありませんが、防錆能力が一番強い上 サビの原因となる水分や空気を強力に遮断してくれるので、あえて施工してみました。
サビ落とし、黒錆転換、内部パネルへの浸透性サビ止め剤 塗布が済んだら、外板部分にジーバート黒色防錆を吹き付けます。
缶スプレー等による簡易的な吹き付けでなく、エアレスコンプレッサー&高圧スプレーガンにより、圧力をかけながら吹き付けるため、ボディのすみずみまで防錆剤が強力に密着し、大切な愛車を長期間 サビから守り続けます。